『アンドロイド・アナ MAICO 2010 DVD-BOX』2008/02/03 23:59

DVD6枚組みに設定資料集付き
散財額:11,088円(税込み)

昨今はだいぶ旧作アニメのDVDがBOXリリースされる様になり、懐かしのアニメも随分DVDで楽しむ事ができるようになりました。
DVDが売れなくなってなんちゃらかんちゃらいう記事を目にする事もありますが、新作アニメを買うより旧作のBOXを買いたくなるのはなんでなんだぜ?ってのを、マーケットリサーチしてみればいいんじゃね?とか思ったりもします。
しかし、これだけ旧作の発掘が進む現在でありながら、それでも日の目を見ない作品というのも多々あります。まぁ諸般の事情により表舞台に立てなくなった作品ってのもあるでしょうが、単純にマイナー過ぎて需要が期待されてない、故に出ない、なんて作品も多くあると思います。

『MAICO 2010』がそうだとは言いませんが。

この『MAICO 2010』も嘗てはDVD販売がされていましたが、販元のポニーキャニオンにやる気がないのか、久しく市場から在庫が無い状況が続いていました(中古やオークションではどうだったかは解らないけど)。
この際、大枚はたいてでもBOXがあるなら買うかなーとも考えていましたが、それすらも引っかからない。というかそもそも商品として存在していない?
そんな感じで「あんな作品もあったね、そんな作品もあったねと」というまま月日は流れ2007年――

唐突に東京MXテレビでスポット復活。しかしうちではMX受信できねぇファックッッ!!!

考えてみるとWOWOW放送だったんだよなぁ。再放送とかの権利で色々あるのかなぁ。CSのアニメチャンネルでもやらないしなぁ‥‥としょんぼりしていたところへ、なんと、2007年末のDVD-BOX販売が発表されたのです!MXでの再放送はこの布石か!というわけで、速やかに予約、購入完了。

時は西暦2010年。ラジオ業界の復活と威信をかけ投入されたアンドロイドアナMAICOと、それを取り巻くスタッフ達とのドタバタ コメディ――というこのアニメは、WOWOWで1話15分全24話で放送されたアニメでした。スタッフを並べてみると、監督が枡成浩二に、脚本には黒田洋介と倉田秀之という、後々ヒット作を量産するスタジオオルフェの面々が固め、声優には当時『CCさくら』で最盛期を迎えていた丹下さくらや『エヴァ』で人気絶頂の緒方めぐみなど、錚々たる顔ぶれです。
ストーリーは上記の通り、ラジオ業界の復活をという名目の元投入されたアンドロイドのヒロインを中心としてのコメディ、ではありましたが、売れない番組に色々問題を抱えるスタッフが集められてのドタバタ群像劇、という内容でした。
とは言え、登場人物達の抱える暗の部分はひとまずい置いといて、初めの頃は超ドタバタギャグ風味にストーリーは展開します。1話15分というのは一見1話辺りのボリュームの少なさを感じさせるかもしれませんが、寧ろその15分という時間が1話を通しての調子の良いストーリーテンポを生んでいたとも言えます。逆にこのアニメを1話30分でやられてもダレるだけかもしれません。当時のWOWOWの放送枠が15分区切りのアニメ2本で放送されていた事を考えるに、完璧に計算された15分だったように思います。
注目すべきは、このアニメの舞台がラジオの録音スタジオか、登場キャラの自宅の茶の間だけ(しかも1話限定)、という舞台限定の作品であった事です。当時は低予算アニメだから背景を用意できないための苦肉の策かな、と思って見ていましたが、良く考えてみると、当時人気のあった三谷幸喜のドラマ『王様のレストラン』を思い起こさせます。アレもコメディ調のドラマでしたが、考えてみると『王様のレストラン』をアニメでチャレンジした、と言えなくもないかも。まぁ、本当に低予算だったのかもしれませんが。

そしてこのテンポの良いドラマは、ギャグ一辺倒で通した中盤までから一変、終盤に向けて怒涛の展開を迎えます。この辺のストーリー全話を通しての「起承転結」の見事な収め方は、脚本の妙を感じました。
無茶苦茶泣ける展開なのに思いっきり“笑い”を投げ込んでくるし、泣けばいいのか笑えばいいのか、どっちだよ!?
特に、意外な形での伏線の張り方など、とにかく脚本に仕込ん仕掛けには今見ても驚かされます。リアル時間で1ヶ月前に放送した際の番組中のネタを、その1ヵ月後の放送時の内容に盛り込んでくるとか。当時、放送中に「???」と思ってみていたものが、エンディングロール時「ああ!」と思わされたり。短編エピソードの連続でありながら、連続した1本の物語であるという事を強く印象付けるエピソードを後からしっかりもってくる憎い演出。
うーむ、この作品を見たら黒田や倉田「輝いてるよ!」と言わざるを得ないな、くそう。

できれば、出来る限り、多くの人に見て欲しい、そう強く思っている作品です。このBOXじゃなくてもいいから単品でも、レンタルでもいい。でもレンタルDVDであるかなぁ。BOXのレンタルはないだろうし。VHS?うーむ。
今回のBOX販売もそうなんだけど、ポニーキャニオンにまったく売る気がなさそうなのが残念でならない。
しかし、販促を狙っての再放送だったのかMXテレビの放送は、18話で放送終了したんだっけ?よりにもよってそんなところで放送終了なんて酷いな。ならBOX買うしかないね!

ちなみにこの『MAICO 2010』は、当時かなりメディアミックスに力を入れていた作品の一つでした。というか“メディアミックス”という言葉がもっとも持て囃されていた時期だったとも言えるか。
それで、このアニメ以外にもコミックやラジオドラマなどで展開されていましたが、おそらくこの2種こそ現時点ではもっとも入手困難かもしれません。まぁ、コミックはブックオフの投売りコーナーにあるかもしれない。
ラジオドラマは残念ながら聞いた事はありませんが、結構評判はイイみたいです。コミックは、アニメに触発されてしっかり買いました。
しかし、この3種ともストーリーや登場人物はベースを同じくしながら、どれも内容は違います。アニメ版のノリを期待して買ったコミック版は、正直期待ハズレでしたね。何か、“敵と戦ってた”し。その割に、微妙に設定が同じだったりするもんだからムカツクんですが(笑)。後、清水としみつ作だからってわけでもないけど、お色気重視だった気もする。
そう言えば、清水としみつってまだどっかで描いてるんですかね。

『マクロスプラス リマスターボックス』2007/08/25 23:59

散財額:13,675円(送料無料)

「自分の生涯における好きなアニメ」とか順位付けをしたら、未だベスト10内には数える作品である『マクロスプラス』。
しかし、手持ちだった映像ソースは、大昔にOVAシリーズをダビングして擦り切れる程リピートしたVHSテープしかなく、しかもそのテープも既に廃棄処分済み。このDVDご時世にもちろんリリース済みのDVDはどうしたのかと言えば、当の『マクロスプラス』OVAシリーズDVD版が出た当時は、個人的にまだDVDを購入するのにも一つの決断を要する様な時代であり、有る程度収入が安定した頃には初回版はプレミア価格(と言っても7~8000円前後でしたが)になっていました。まぁ、リニューアルパッケージ版も登場はしていたのだけど、“ヲタ”としては「やっぱ買うなら初回版だよな~」などと理由をつけて、ここまでダラダラときてしまったのですが、ここ最近のバンダイビジュアルの旧作品デジタルリマスター化&BOX化のラインナップに、OVAシリーズと劇場版セットでDVD-BOX化して割りとお手ごろ価格でリリースされるという事で、速攻で注文をした次第です。

商品内容は、通常の2枚入るトールケース2本をBOXにまとめてOVA2枚+劇場版1枚+映像特典1枚が入っていてスペースにもやさしく、多分旧パッケにライナーノーツとして入っていたのであろう設定画が小冊子にまとめられています。個人的には映像特典で、OVAシリーズの予告映像にOVA1巻に収録されていた「マクロス・フューチャークロニクル」がちゃんと収録されているのが嬉しいですね。
本編の方は、音声のクオリティも十分良好だし、何より映像クオリティは初出から13年経った今でも比肩する作品はそうはないだろうというもの。やっぱり「INFORMATION HIGH」をバックに地球降下~イサムとガルドのドッグファイト~ガルドVSゴーストX-9の辺りは素晴らしい映像美だなと思います。
YF-19の美しさは今になっても異常。

まぁ残念なのは、映像が4:3って事なんですけどね。どうしようもなく残念です。

余談になりますが、今でこそ主役から脇役、二枚目からギャグキャラと幅広く活躍する声優として認知している山崎たくみが、主人公イサム・ダイソンの声をやっていますが、自分が山崎たくみを認識したのはこの作品が始めてであり、山崎たくみ=イサムのイメージが出来上がっていたので、それから間もなくアニメ版『稲中卓球部』で井沢の声をやってたのには、『稲中』も原作から好きだった自分としては少なからずショックを受けたものです(笑)。

『ウルトラマン』コレクターズBOX2007/05/30 23:12

散財額:31920円(税込み・送料無料)

発売したのが2005年4月。それからまるっと2年経って、初回限定生産で、今現在ヤフオクでは5万円程度で取引され、いくらファンでもそんなに出せるか!と泣く泣くDVD単品10巻を買って満足していた『ウルトラマン』コレクターズBOXですが、定価20%OFFで通販在庫があったので発注してみたら、あっさり届きました。
いやー、音声不具合対策済みシール付きの未開封品なんて未だに発掘されるもんなんですね。
確かに、kakaku.comで在庫状況をマメにチェックしていると、割と在庫あり?な感じでお店の登録が入るんだけど、気が付いて見に行った時には既に在庫なしっていうか、そもそも本当に在庫あったのかよ!?な気分だったのですが、今回はアッサリ注文が通って逆に驚いた。良かった、リバの6万円とかいうのに釣られなくて。

さて、DVD-BOX版は色々追加特典がありますがやっぱ注目は11枚目の映像特典ディスクですかね。「ウルトラマン前夜祭」とか「武田製薬カラーCM」とか希少でしょ。「ウルトラマン前夜祭」初めて見ましたよ。なんという酷い公録(笑)。科特隊の面々が肉弾でレッドキングと格闘してるとか、シュール過ぎwww
それに当時の円谷英二の映像なんて感動なんですけど。
あとまぁ、「親と子の特撮講座」よりは関係者インタビューの方が個人的には良いです(笑

しかし、結局DVDを単品買って、BOX買って‥‥か。単品10巻は買取に出すとして、いったいコストはどれだけかかってるんだ。
バラ23300+BOX31920-下取り計16060=39160円
引き金になったTRADERの中古(45000円)より全然安いので良し!

「DVDウルトラマンコレクターズBOX」(BBBS-9130) 収録音声の一部不具合に関しまして

『ウルトラマン』DVD全10巻2007/04/27 23:59

散財額:23300円(税込み)

去年の秋口くらいまではポロポロ適正価格でDVD-BOXが市場に出ていた『ウルトラマン』なんだけど、年末から年明けてずっと、値段は高騰の一途だわ、そもそも売り場で見かける機会も少ないわ、という事態になっており、先日、久しぶりにショップで中古が出ているのを見かけたものの、ちょっとプレミア気味の値段に躊躇してたらあっさり売り切れちゃうし、ウガー!

‥‥フジ隊員、俺はもうためらわないぜ。この悔しさを繰り返さないために、次は即買いする!絶対にな。

という訳で、資金を用意はしたものの、そもそもモノが売ってないのはどうしようもない。しかし考えてみれば、ちょっとプレミア価格のDVD-BOXを買う事に拘らず、単品10巻セット買うのでもいいんじゃないだろうか、特典の冊子関係は惜しいけど、まぁそれくらいは目をつぶって‥‥いやしかし冊子の内容も興味深いし‥‥。

等々考えながら今日もフラリとお店に寄ったら、単品でも全巻揃ってるのが珍しいDVDシリーズが10巻まとめて売っていた。しかもまとめ買いセールで、表示金額からさらに4500円引き。こりゃ買いでしょ、という事でサックリ購入。
モノはハピネットの前身ビームエンタテイメント名義の初回版。全巻購入特典用の応募シールはさすがに無かったですが、10巻には別冊冊子「ウルトラの彼方へ」もついてきました。

いやー、久しぶりに見ても『ウルトラマン』はいいなぁ。必殺技の火力や武器に頼らない、ストロングスタイルのアクションはウルトラマンの魅力ですね。

さて、DVD化した『ウルトラマン』と言えば、一部の回で5.1ch音声を収録しているとこでしょうか。実際どんな感じになっているんだろうかと聞いてみると、これが結構ちゃんと5.1ch化されていてちょっと感動。
映像もブラッシュアップされ、40年前のフィルムソースとは言えかなりクリーンな映像になっています。クリーン過ぎて、元の映像でもわかった特撮用のワイヤーがさらによく解る(笑

『ちょこッとSister』DVD1~5巻2007/04/15 19:14

散財額:14875円(税込み)

中古価格が正当な作品評価につながるとは思わないが、しかし、セット価格+中古の日割引+まとめ買いポイント等々で、1本辺り2600円程度っていうのは、まだ続刊中のDVDタイトルとしは残念な限りというか、かなりお買い得だと思うんだけどな。結局、ここ一月くらい、値下がる一方でずっと残ってたな。下手したらもうちょい値下げしてても残っていたかもしれない。まぁ、十分お徳だと思える金額での購入なのでいいんですが。つか、今中古買取価格調べたら結構どっこいな値段なんですけど。
まぁ、
あるクリスマス、(ヤンキーな)サンタ(女)がくれたプレゼントは妹だったのです
という超ファンタジー設定に、「これはないわwww」と1話見て切った自分に言えたモノでもないんですが(笑

実際は、導入である1話と物語的な〆にするため“ちょこ”にクローズアップする必要のあった最終エピソードを除けば、基本的には兄妹を中心としたハートフルコメディな作品でした。
興味深いのは、この兄妹の関係性を物語の中心に置いたストーリーにせずに、それぞれに別のキャラとの関係性を用意して、そこでストーリーを動かした事です。そのため、一見兄妹の近親愛モノ方向へ向かう作品とみせかけときながら、その実態はうまくホームドラマ路線に転がしたなと思います。

もうちょっと評価されて欲しい作品だと思うのですが、しかし人に勧めるには無意味にお色気が過ぎる作品なのがな(苦笑
原作からして乳首券発行しまくりなんだけどさ。